読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フットボールと人びと Arabic

アラビア語メディアのサッカー記事で読む中東地域の現在

アスリートの墓場

f:id:t_zono:20150625201148j:plain

(写真:イスラム国に参加し戦死したチュニジアのニダール・サーリミー選手http://www.youm7.com/story/2014/10/17/بالصور-سوريا-مقبرة-الرياضيين-داعش-ينهى-نضال-التونسى-الهاون-ي/1910193#.VYvhfVztobgより)

f:id:t_zono:20150625201354j:plain

(写真:ブワールク・カーラーン選手のイスラム国参加を報じるドイツの「ビルド」紙 http://www.youm7.com/story/2014/10/17/بالصور-سوريا-مقبرة-الرياضيين-داعش-ينهى-نضال-التونسى-الهاون-ي/1910193#.VYvhfVztobgより)

シリアの戦争では、100人以上のアスリートも犠牲となっているとのことですが、中には戦闘に参加し、戦死した人もいるようです。この記事では触れられていませんが、元アーセナルに所属していたというポルトガル人も、イスラム国(ダーイシュ)に加わり、死んでいます。なんでも若い頃、クリスティアーノ・ロナウド選手の元チームメートだったということです(このことを伝える記事も翻訳して見たのですが、どうも事実関係がはっきりせず、真偽に疑問点が多いので掲載していません)。

もちろんサッカー選手が死のうと一般市民が死のうと、痛ましいことには変わりはないはずですが、「アスリートの墓場」などと言われると、この戦争の被害の深刻さが印象付けられます。

元記事

بالصور.. سوريا "مقبرة الرياضيين".. "داعش" ينهى "نضال" التونسى.. "الهاون" يحصد نجوم الكرة فى الملاعب.. الجيش الحر يفقد "حارس" الزيتونة.. والألمانى "كاران" ضحية الجهاد |اليوم السابع

 

ヨウム

2014年10月17日

シリアは「アスリートの墓場」

マルワーン・イサーム

3年以上にわたって続く内戦により、シリアはアスリートの墓場と化した。アスリートが次々に戦争の犠牲者となっている。また、現在、アラブ地域に現実的な危機を生み出しているイスラム国(ダーイシュ)の戦列に加わり命を落としたものもいる。

エトワール・サヘルに所属し、サッカーのチュニジア代表選手でもあるニダール・サーリミーは最近、シリアで起こっている戦闘により命を落とした。21歳のこの選手は、テロ組織イスラム国に参加し、過去数か月の間に次々と戦死しているアスリートの一人となった。

チュニジアの放送局「シャムスFM」によると、「リヤーン」と名乗る同選手の兄弟がこの痛ましい知らせを家族に伝えた。周知のことだが、リヤーンもまたイスラム国の戦列に参加している。シリアでの戦列に加わる戦闘員として、チュニジアの数十人もの若者の動員にイスラム国が成功したことで、チュニジアでは警鐘が鳴らされる事態となっている。

サーリミー選手はシリアで進行中の戦闘で死亡した初めてのチュニジア人アスリートではない。その前に、チュニジアハンドボールチーム、ザイトゥーンのゴールキーパーだったアフマド・ヤーシン選手が、自由シリア軍側でシリア政権軍と戦い、戦死している。

同様に、ドイツの「ビルド」紙が昨年11月に報道したところによると、ドイツのユース年代のドイツ代表だったブワールク・カーラーン選手は、戦場に赴きすでに戦死している。シリアに向かう前に、イスラム教に改宗し、イスラム教の勉強に専念していた。

同紙によると、カーラーン選手はドイツでは大スターになるとみられており、17歳以下のドイツ代表チームで、現在レアル・マドリードサミ・ケディラ選手、シャルケのケビン=プリンス・ボアテング選手とはチームメートだった。その後、イスラム教に改宗し、シリアでのジハードに専念するため、引退した。

また、今年4月、シリアのサッカーのジュニア年代の代表だったターリク•ガリール選手が死亡した。ホムス市に迫撃砲弾が着弾した直後、同選手の命が奪われた。そのわずか数週間後、サッカーのシリア代表のゴールキーパーコーチ、サラーフ・マタル氏が死亡した。首都ダマスカスのダウィーリア地区に着弾した迫撃砲弾によるものだった。

SANA(シリア・アラブ国営通信社)は、住宅街を襲った発射元不明の迫撃砲により、ゴールキーパーコーチのそばにいた3人も死亡、他に4人がけがをしたと伝えた。

以上のようなことは、2013年2月、ダマスカスのバラミケ地区にあるティシュリーン・スポーツセンター・スタジアムの公園に落ちた2発の迫撃砲弾で犠牲となった、ワスバのユースフ・スレイマーン選手が死亡アスリート・リストに書き加えられたときから続いている。この迫撃砲による攻撃は、シリアサッカーリーグのワスバ対ナワーイルの試合開始前をねらったものだった。